美しいから狙われるのかバラには病気や虫がつきものです。 定期的に殺菌をして病気を予防し、虫よけ・殺虫でバラを 守ってあげなければせっかくの美しい花もすぐ台なしです。 やっと蕾が開いたら一晩で穴開きに!花はきれいなのに、 葉がウドンコで真っ白で心から楽しめないなど。様々です。 日頃予防に務めて、病気になってしまったら治療します。 また店頭で気に入った、探していた品種なのにボロボロな ものも努力次第で直す事もできるので諦めるのは早いかも♪ ところで。市販の散布薬の中にはマスクに長袖で完全防備して 散布。散布後はうがいもしっかりして下さいなんて説明書きが あるものがあります。そういうのってなんか恐くないですか? 手にちょっと垂れたら気持ちわるいし、大切な家族も心配に なりませんか?下の階の人には関係ないですか?。。。。。 私は普段着で気楽に撒けるもの。子供やペットが後で花に 触れたり香りを嗅いで楽しめる安心なもの。お部屋で飾って 安心なバラに育ててあげたい。そう思って以下に紹介します。 |
*はじめに。。。注意を。 +薬剤散布で注意すること+ ○日中の散布はさけること○ 気温の上昇とともに急激に蒸発すると葉面の薬剤の濃度も 一気に上がってしまい、葉をいためることになります。 薬剤によっては油分を含むものもあり、葉焼けを起こします 集合住宅の場合はお天気のいい日中は、下の階に洗濯ものも 干されていたりするので、飛び散らない工夫をすることも もちろんですが、夕方や曇り日の方がマナー上ベスト。 雨の前の曇りもいいのですが、時間帯が適しているのは夕方。 気温が下がり、水分の蒸発が少ないのでジックリと成分が 浸透します。また夜行性の害虫にも予防効果が期待できます。 ○取扱い説明をよく読み守る事○ いくら天然素材の産出物が成分で安全とは言っても、ウィルスや 害虫に強い働きかけのあるものは、希釈濃度や散布の間隔など きちんと守らないと副作用・副産物をもたらすものも 中にはあります。薬は薬。取扱いには十分注意を! 幼児やペットの触れない場所に保管することも大切です。 ○使用期限を守ること○ 薬剤には有効期限というものがあります。そして必ず期間を 梱包の際にどこかしらに表示することが義務付けられています。 期限が過ぎてしまうと、時間の経過と共に有効成分が変化し 効果が薄れたり、変異して薬害をおこしかねないので、 捨ててしまった方が安全です。 使う際にも、捨てる際にも必ず取り扱い説明書を読みましょう。 中には環境ホルモンの元となるものが含まれているものも あります。強い薬は残りを排水溝に流す事はしない事! |
よく出る病気 |
○○○黒星病○○○
一般的な植物にでる黒点病とは区別し、 バラに関しては黒星病といいます。 名前のとおり黒い点々が葉っぱに出ます。 段々黄変が進み落葉。ひどいと枯死します。 まず早めに病気の葉っぱを取り除いてあげ 定期的に保護予防液の散布をします。 | |
○○○ウドンコ病○○○
ウドンコにまぶされたがごとく葉っぱが 白い粉を吹いたような状態になってしまい ひどくなると葉が縮んだみたいになったり 波打ってしまったり、蕾にもでてると花にも 変型などの障害がでることがあります。 すくないウチに病気の葉っぱを取り除いて あげますが、一気に広がったらハゲるので 一枚づつ度数の高いアルコールなどで拭いて。 定期的に保護予防液の散布をします。 |
農薬を使わない対策色々 自分でいろいろ作って 【1】食酢(醸造酢)散布液:水で25〜50倍に希釈して散布。 ウドンコと匂いを嫌う一部害虫の予防になります。葉がひきしまり テリツヤが良くなります。 【2】食酢or焼酎orウォッカorジンなどアルコール類原液:葉を拭く。 ウドンコ病なりかけの葉にそこそこ効果があります。真っ白に なってしまうと一回ではちょっと効きにくい感じはします。 【3】重曹水溶液:水1Lに重曹小さじ1と液体石鹸10滴 (展着剤に)を混ぜて散布します。主にウドンコ病に。。。 石鹸は同時にアブラムシやハダニにも効果があります。春は 特にアブラムシ大発生からウィルス媒介されてウドンコが 広がって行くので、同時に害虫も駆除することが大事です。 大分軽減される感じはありますが、散布後に葉が乾くと 重曹が再結晶し白い粉状になるのが難点。自然に雨風で落ちるよ。 市販の天然素材の散布薬で 【4】カリグリーン/住化タケダ園芸(株):重曹と同種の 炭酸水素カリウムが主成分で安心安全です。ウドンコ病に効果。 散布後はカリ肥料としての土への働きかけもあります。 http://www.sumika-takeda-engei.co.jp/ 【5】オレート溶剤/住化タケダ園芸(株):石鹸と同じ成分で 作られていて、農作物にも使えます。ウドンコ病&アブラムシに。 http://www.sumika-takeda-engei.co.jp/ 【6】ニームオイル/昭和生化学:インドのセンダンという 植物が主成分。葉を食害する害虫に摂食障害を起こすことでの (虫を食べる益虫には無害)植物の保護効果と同時にウドンコ病 黒星病にも効果が見られる。http://www.neem.co.jp/ ただし多少の副作用や薬害に注意が必要のようで、そこを改良 したのが『ジックニーム↓』 環 健 (カンケン 〒550-0004 大阪市西区靭本町1丁目9番18号 布亀ビル401号 TEL:06−4803−8607 FAX:06−4803−8608 E−MAIL gikneem@shop-a-gogo.com 【7】キトサン溶液やカニガラキトサン:キトサンは抗菌効果に優れ 病害虫予防になります。土中の有用菌(放線菌)のエサになり 放線菌を増やすことで耐病性を貯えることが出来ます。この 放線菌の分泌物がペニシリンやストレプトマイセスなどの 抗生物質で人間の体内でも抗菌効果があり結核のような伝染性の 病気などにも効果を発揮。植物にも同様に働きます。 ウドンコ病、黒星病予防に。 【8】ストッパー:杉、檜の抽出成分に、アミノ酸、有機酸、微量要素 等配合の葉面保護液です。葉の気孔から吸収された成分が免疫力を高め 葉の乾燥、菌や虫を抑えます。ウドンコ対策に。 |
よく出る害虫 |
○○○マメコガネ○○○
黒くてツルツルで丸いコガネムシ。 バラによくよってくるのが小さい テントウムシ位の大きさのマメコガネ。 全身黒のテントウムシって感じです。 見た目はやや可愛い方ですが放っとくと 花を食い荒らすし、卵も生みつけられて しまいます。病気伝染の媒介もするので 見つけ次第、捕殺します。 |
*画像がありませぬ〜m(*U_U*)m
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○○○アブラムシ○○○
蕾に群がってたり、葉裏に潜んでたり。 ミドリ色のと黒いのと両方来ます。 天敵で益虫のテントウムシがいれば ほっといてもいいのですが、蕾を チュウチュウされてはダイナシ〜。 密集してたらガムテで一網打尽! ポチっと状態なら手でツブしつつ、 こそぎ落としてます(慣れるもんじゃ) | |
○○○ヨトウムシ○○○
私がもっともニガテとするニョロ系の 代表。親はカブラヤガ。土の中では ネキリムシ。幼虫は淡いミドリで 成長すると茶褐色に変身。形と歩き方は シャクトリムシみたいな長くてフニャっと 毛のないヤツです(ぞぞ〜〜〜〜) 見たくも無いし感触もイヤ。こわごわと 割り箸でつかんで、袋に入れてギュッと 結んで窒息死。なぁむ〜(ー人ー) |
*画像がありませぬ〜m(*U_U*)m 見ない方が身の為?気持ち悪いよ |
○○○ハダニ○○○
乾燥時期に大発生したりします。 葉裏に隠れほとんど肉眼でみのがす 小さなヤツです。主に葉を食害して 気が付くとレース状にスケスケに されてしまいます。 |
農薬を使わない対策色々 自分でいろいろ作って 【1】石鹸液:水1Lに対して液体洗剤なら5〜10滴。 固形石鹸や粉石鹸なら5g〜10gを溶かして散布します。 主にアブラムシやハダニなどの小さい虫系を窒息させます。 【2】煮汁1:害虫のイヤがる匂いを持つ除虫菊、ドクダミ、 ナスタチウム、サントリナなどの煮だし汁に石鹸を 展着剤がわりに加えて散布します。害虫全般の忌避に。 【3】煮汁2:ワカメの煮出し汁を庭周りに撒くことで アリ除けに。粘性があるので通り道を塞ぎます。 【4】ビール:深めの容器の底に入れて土の位置まで埋めると ナメクジのトラッップになります。浅いと逃げられます。 【5】重曹or塩:ナメクジを発見したらかけます。浸透圧で ナメクジさんさようなら〜〜〜 【6】トウガラシチンキ:トウガラシを40度以上のアルコールか 無水エタノールに2〜3週間ときどき振りまぜて、エキスを 浸出させたもの。これを1Lの水に大さじ1程度混ぜて散布。 木酢との混合もありで、全般的な虫よけ&病気予防に。 【7】ハーブチンキ:虫よけ効果のあるハーブを育てていたら、 剪定時期にドライハーブを作って、トウガラシと同じように チンキ剤をつくっておきます。ラベンダー、ミント、サントリナ など散布時に香りが不快でないのがいいかもしれません。 【8】ニコチン液:タバコの吸い殻を水に浸して漉したのを 散布。臭いがキツ過ぎてマンションではとてもムリ。 【9】ガムテ:アブラムシが集団発生したらまとめてとって 丸めて捨てます。虫よけ対策も同時にします。 【10】捕殺:少しのアブラムシなら手でツブしています。 また大きいヨトウムシ、コガネムシなどの虫は素手または 割り箸でつかんでビニールなどに密閉して捨てます。 市販の天然素材の散布薬で 【11】オルトラン顆粒/住化タケダ園芸(株):遅効性の殺虫剤 株元にばらまいておくと虫よけ&殺虫効果がありお手軽です。 農作物に使われて正しく使えば安全性が高く、安心。 使う間隔や収穫時期が印されているので、バラでポプリや ハーブバスなど楽しみたい人は日数確認の上、花びら等 利用できます。 【12】オレート溶剤/住化タケダ園芸(株):石鹸と同じ成分で 作られていて、農作物にも使えます。ウドンコ病&アブラムシに。 http://www.sumika-takeda-engei.co.jp/ 【13】ニームオイル/昭和生化学:インドのセンダンという 植物が主成分。葉を食害する害虫に摂食障害を起こすことでの (虫を食べる益虫には無害)植物の保護効果と同時にウドンコ病 黒星病にも効果が見られる。http://www.neem.co.jp/ 【14】粘着クン/住化タケダ園芸(株):デンプンと同じ成分で 虫を被って窒息、吸着してしまうもの。よく展着剤を入れるかわりに Wの効果を期待して木酢と混ぜて使ってみたりします。 http://www.sumika-takeda-engei.co.jp/ 【15】ムシギエ/中国科学院植物新技術開発公司:漢方の 天然植物保護液。虫全般に効果。にんにく、唐辛子、綿油、 ひまし油酸などが原料。匂いはどうなんでしょう(^^;) |